減ってる気がする。母ちゃんのような先輩
今日も来て頂いてありがとうございます。
看護師の世界でも
新人にはとにかく優しく。叱らず。丁寧に。
という指導が当たり前になってきました。
無理をさせない。
辞めないように、辞めないように…。
ヌクヌクーー、ぬっくぬく〜ー。
これが指導の当たり前になった昨今。
「看護の質」って低下してる気がする。
新人時代、本気で恐れていた先輩
私が新人だった十数年前。
病棟に
どうやったらこんなに恐い人間になれるんやろ?
ってくらい恐くて厳しい先輩がいました。
もう50代の看護師さん。
看護師って気が強い人が多いんですけど、群を抜いて本っっっっ当に恐い!!
叱るときは、ナースステーションに響き渡る声で怒鳴る!
私の事はあんた!と呼ぶ 笑
その人と一緒の夜勤の時は、
緊張で一睡も出来ませんでした。
でも、厳しい反面、深い愛情に満ちた人でした。
看護計画を立てても、全然合格をくれない。
入院患者をとったら、夜中の0時まで残って記録をしていました。
手助けはしないけど、私が合格できるまで、必ずいっしょに残業してくれました。
夜勤で採血が終わらなくて半泣きになってても、絶対に助けてくれない。
でも、こっそり私の患者のナースコールを対応してくれていました。
私が患者さんを言葉のすれ違いで怒らせてしまった時は、
ナースステーションでこっぴどく叱られました。
でも、その患者さんの部屋にこっそり行って、
「あの子はすごく頑張り屋さんだから、今は失敗もあるけど、きっといい看護師になるから。今回は許してやってください。」
と、頭を下げてくれた。
そして病院を出たら、いつも新人を連れて高級ウナギを食べに連れてってくれました。
(緊張して味わからん)
多くは語らない。
叱り役に徹する。
成長を見守りながら、こっそりフォローする。
みんな恐れていたけれど、
母ちゃんと呼んで慕っていました。
厳しくても愛があれば伝わるんじゃないかな…
つらくて辛くて、なんども辞めたいと思った新人時代ですが、あの時代が私の看護のベースになっています。
今の新人さんに
「私の時はこうだった!」
と押し付けるつもりは無いです。
だけど、自分が就いた仕事に夢を抱いていない新人さんが多くなってて、仕事に深みが無い看護師さんが増えてるなーと感じます。
新人オリエンテーションで
「何か質問ありますか?」
と聞くと
「残業したくないんですが、残業はありますか?」
「ボーナスはいくらもらってますか?」
「休みはちゃんともらえるんですか?」
現実的ーー!
なんか、仕事に対する想いが感じられん!
だからかな?すぐ辞めてく新人がすっごく多い!そして、2、3年目になっても、看護の内容がペッラペラー!
そしてそんな先輩が新人に指導するからまた更にペッラペラーになってしまう。
そんな時「母ちゃん」みたいな先輩がいたらいいなーと思うんやけど、そういう人本当に減ってる。
思っても言わない。
注意しない。
お友達の延長のような関係。
私はあの「母ちゃん」のような肝っ玉なメンタルは無いし、看護師十数年の中堅。
まだまだこれから学ぶ事も沢山あるけど、いつも心の中の目指すべき先輩像は
あの母ちゃんの背中
応援してくれたら嬉しおすー!
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