メガネママの子育てナース道

はじめまして!メガネママと申します。メガネの夫、2人の男児の4人家族。看護師、ちょっとだけカウンセラーとして働いております。子育て、看護、不妊、毎日のあれこれについて綴りつつ、下手くそな絵も描いていきたいです。ちょっと「ぷっ!」と笑える、あなたの笑いの癒し時間になれるようなブログにしていきたいです!

うさぴょん伝説〜脊髄損傷からの復活〜

8年前に我が家に来た野良ウサギのうさぴょん。


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真夜中に夫が拾って来たもの - メガネママの子育てナース道


数々の伝説を残して天国に旅立ちました。その中で1番奇跡の物語はこちらです。

爪切りの最中に...

5年前、夫とうさぴょんの爪切りをしていました。我が家のウサギは爪切りが大嫌い!!
毎回大暴れー!

なので、夫がウサギを羽交い締めにし、関節技を決めている間に、私が爪をカットオフするという協力ダックにより
爪切りを行なっていました。


ウサギの爪はカットしてあげないと、ゲージの板に挟まってもげてしまったりするので、定期的に切ってあげる必要があるんです。


この日も二人の連携プレーによりウサギに関節技を決め、2人でフンフン鼻息を荒げながら、爪切り。


ウサギの血走る目!
〔もともと赤い〕


抵抗するうさぴょん。
全身の力を込めて、関節技から抜け出そうと体をひねる!


ウサギの血走る目!
〔くどい〕




その瞬間!





ボキッッッッ!!





•••••




えっっ••••!?




一瞬でしたが、抜け出そうと激しく体をひねったウサギの体から、何かが折れる音がしました。




私と夫の時間が一瞬止まり、2人とも青ざめました。




力の抜けた夫の腕から降りたうさぴょん。
その姿は痛がる様子はありませんでしたが、下半身が伸び、オシッコが流れていました。



前足で上体を支えることは出来ますが、足はぬいぐるみのように伸びたままでした。



急いで動物病院へ

夫も私も言葉が出ませんでした。
野良ウサギだったうさぴょん。勢いで飼うことになったけど、子供のいなかった私達は、自分達の子供のように大切に育てていました。
爪切りも可愛い子供の健康の為と、心を鬼にしてしていたのに、まさかこんな事になってしまうなんて•••



人間の脊損では、絶対に動かしてはいけない!そして早く病院に連れていって処置が必要!




3分後にはウサギの体制を固定して、2人で動物病院に向かい家を飛び出していました。


ダメかもしれない。あとは運。

8年前はウサギを飼う人も少なく、動物病院でもウサギに詳しい先生がいませんでした。〔私の家の近くでは〕


レントゲンを撮っても、はっきりと骨折部分はわかりませんでした。


ただ、この下半身の状態からすると、どこかしらの脊髄損傷は起きているでしょう。ただ、手術なども出来ないし、見守るしかない。
このまま死んでしまうかもしれないし、下半身不随のままかもしれない。



これが病院の診断でした。



2人でうさぴょんを抱え、私は涙ながらに帰宅しました。
何より関節技を決めていた夫が1番ショックを受けていました。


2人でうさぴょんに最高の看護を

こうなったらうさぴょんの回復力を信じて、後悔のないように、うさぴょんが出来るだけ苦痛のないように、最高の看護を提供するしかない。
2人でそう決めました。


2人でゲージにフワフワの毛布を敷き詰めました。
すぐに尿で汚れてしまうので、その都度新しい毛布に変えました。



尿便が垂れ流しになってしまったので、お尻や足がすぐに汚れて濡れてしまいます。
朝晩、夫と協力し、温かいお湯でお風呂を入れました。
足が拘縮しないよう、お湯の中でゆっくりゆっくりリハビリも。


ドライヤーで乾かして、温めました。


それでも汚染と皮膚の摩擦で足やお尻は床ずれができてしまいました。
数時間毎に足の位置を変えてやりました。そして床ずれの洗浄と処置。



こんな毎日を1ヶ月ほど送りました。


本当にあり得ない!奇跡の復活!

そして1ヶ月から2ヶ月経過。なんとうさぴょんは生きていました!



そしてなんと!
下半身麻痺が治ってしまったんです!!




本当に本当に奇跡でした。
少しずつ足が動かせるようになってきて、初めはぴょんぴょん飛び跳ねる事は出来ませんでしたが、2ヶ月経過する頃には、今までと同じように飛び跳ねる事、走り回る事が出来るまでに改善したのです。
それに伴って、床ずれも綺麗に治りました。



私も夫も本当に本当に嬉しくて。
これからもこのウサギを家族の一員として大切に育てよう。
もう爪切りは二度と家ではやるまい!


と胸に誓ったのでした。




それから5年もうさぴょんは何事も無かったかのように長生きしました!
ゲージを前歯で揺さぶり、草を外にばら撒き、とんでもない婆さんに成長しましたが、我が家の大事な家族として生きてくれました!